ハンガーラックを選ぶ基準は?意外と知らないハンガーラックの種類と適正シーンとは

こんにちは。VMDのサイトウです。

買い物や自分のブランドの店舗を見るとなんとなく普段目に入りあまり意識していないいのが什器ではないでしょうか?

什器とは商品を陳列するための必須アイテムですが、その詳細をしっかりと理解されている方は少ないと思います。このJuUKIではその種類と適切な活用方法をお伝えしていきますのでPOPUPやイベントなどで選定される際の参考にしていただければ間違いないと思います。

種類別にお伝えしていく今回は「ラック」についてです。

一言にラックといっても可動の置き式のものや壁から出ているもの、フレームのようになっているものなど見た目もさまざですがそのデザインはブランドや取り扱い商品のイメージ照らし合わせてセレクトすればよいのですが、長さや高さは何を基準に選べ良いのか明確に判断できる人は少ないのではないでしょうか?

今回はそのような長さや高さといったMDや行動学に基づく適正なサイズセレクトに役立つ情報をお伝えいたします。

目次

長さの種類

オリジナル什器(ブランドごとに制作している)以外は基本的にラックの長さはほぼ3種類しかありません。

これはレンタルも同様で600mm、900mm、1200mmの3つです(若干の誤差程度の差はデザインによりある)。

なぜこの3種類かというと昔はアパレルの商品展開が基本的に2FKUや3FKU(簡単にいうと3色展開とか2色展開)が多くそれをラックにハンギングすると2FKU展開の商品場合はトップス2色、アウター2色、ボトムス2色それぞれ各1サイズ展開(これを1SKUという)で合計6SKU展開となり600mmのラックならぴったりはまり、1200mmのラックなら2倍かけるられる・・・のようにMDによって割り切れるようになどのMDを考慮して設計されていたりします。(今は1色展開など複雑ですが)

長さにより向いている設置場所と陳列方法

ここではハンガーラックの長さによって向いている配置場所と陳列方法をご紹介します。

①600mmのハンガーラック
基本的に店舗の前面(通路付近)やマネキン・トルソーなどとセット配置されることが多く、入店きっかけに向いている什器です。
なぜかというと、短いラックで絞り込まれたMD展開による訴求力のUPを狙って設計されている什器だからです。
テーブルなどの什器と組み合わせると、テーブルに陳列されている商品からピックアップしたものを展開するPPのような役割となり、マネキンやトルソーなどのPPとの組み合わせではPPからの広がり(色違いやスタイリングで使っている商品)を見せる役割となります。
その昔は短いリードタイムで生産される高回転商品を通路側で展開して客数を稼ぐ什器として生まれましたが現在はそのような短時間での納品が難しく昔と比べると役割が単品の訴求からPPとのセットでの強化スタイルの訴求に変わってきていますが、どちらにしても少ない商品の陳列により特定の商品の訴求強化に適しています。

②900mmのハンガーラック
この長さは使用される頻度が一番少ない長さです。と、いうのも一番中途半端なので900mmならば1200mmか600mmの方が使い勝手が良いという理由があります。
それではそんな900mmのハンガーラックはどのように配置、使用されるかというと多くはテーブルなどの横に設置されます。それはテーブルの奥行きが800mmや900mmが多いためピッタリフィットするためです。
それで意外では1200mmでは長く、600mmでは短い・・・といった空間に対して900mmが使用されます。
では適した陳列手法は?となるここちらも中途半端で600mmのような絞り込んだ訴求をするには長く、広がりを見せるには短いので厄介ですが基本的にはコーディネート陳列による広がりを見せることが多く、アイテム陳列で訴求を高める場合はカラーバリエーションやサイズバリエーションの豊富なものが向いています。

③1200mmのハンガーラック
一般的には店舗内ではこの長さが多く、置き式のアイランドタイプも、壁面にあるラックも大体がこの長さです。
このハンガーラックの配置はほとんどが店内中央以降や壁面などとなります。長さ的に入り口付近などに設置すると入店の邪魔になる可能性が高く、よっぽど広い入り口や大きな店舗以外では入り口付近では見かけませんが、900mmとなじようにテーブルの後ろ側にセットされることは多く、テーブルも1200mmが多いのでこちらもピッタリフィットするからです。
陳列手法に関してはやはり長さを活かした広がりを見せる手法が多く使われ、カラーグラデーションやスタイリングで陳列するコーディネート展開がほとんどです。またそれ以外ではアイテム展開の場合は複数の品番を使い例えば「コート」というアイテムのバリエーションを見せるなどで使われます。

実際の使用例

それでは実際にそれぞれの長さのハンガーラックが使用されているシーンを見てみましょう。なのですが、900mmハンガーラックはないので1200mm→600mmをご覧ください。

1200mmの壁面に設置されたハンガーラック
600mmのハンガーラック。PPと合わせての使用例

このような形で使用場所と陳列方法を分けることでハンガーラックが持つ適切な配置場所と陳列方法をうまく使い分けることで最適な使用方法になります。

まとめ

ハンガーラックの長さや形状は上記のような配置場所×陳列手法で決めていくと間違いのない選定ができますので今回の記事を選ばれる際の参考にしていただけますと幸いです。

それでも迷われることがあると思いますのでそんな時は弊社のサービス「30分無料相談」をご利用いただければお悩み解決のお手伝いをいたします。

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